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Opinion

識名壕

識名の光明寺というお寺のすぐ横の階段を登った住宅街に識名壕があります。「こんなところに!」と思うような、まさに民家と民家の間のわずかな隙間に入り口があります。元々は住民のための壕でしたが、沖縄戦が始まると、62師団ナゲーラ壕野戦本部病院の分院として使われるようになりました。私立沖縄昭和女学校の生徒で編成された梯梧学徒隊もこの壕で看護活動をしていましたが、米軍の攻撃によってガマ内にあった手榴弾が暴発し、多くの犠牲者が出たそうです。

識名壕の入り口

中には拝所があります。
識名壕の内部

鉄格子があり、これ以上中に入れなくなっています。
識名壕の内部


下の表は1950年に沖縄県援護課が発表した沖縄戦の死亡者数です。

分類死亡者数
県外出身日本兵戦死者6万5908人
沖縄県出身軍人・軍属2万8228人
戦闘に参加・協力して死亡した住民5万5246人
一般住民
3万8754人(推定)
合計18万8136人
沖縄戦における住民犠牲については(→こちら

このような悲惨な歴史を繰り返してはならないです!

私の基本的な考えは以下の通りです。

  • 人と人が殺し合ってはならない。
  • 人を殺すための道具を持ってはならない。
  • 武力に対して武力で対抗してはならない。
  • 「抑止力」は最も危険な「導火線」である。

世界中から紛争や戦争がなくなることを心から願っています。私がこれまでにこのブログで国や戦争について書いてきた文章へのリンクはこちらです。

【追記】
〜人、〜民族、〜教徒といった具合に、人にラベルを貼ることをやめれば、今世界各地で起きているような争いは起きないでしょう。ラベル貼りの習性は、たぶん、太古の昔の初期人類の進化の過程から生まれたものだと思いますが、それを自由と平等の理念によって乗り越えてこそ、人間の人間たる所以ではないでしょうか。

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