Facebookの心理実験について

Facebookが実験手法の事前審査を強化へ、心理実験の批判を受け(「IT Pro」の記事)

FacebookやTwitterなどのSNS、Googleなどの検索エンジンは、世界中の人々が日常的に使うプラットフォームに成長してきました。そして、多くの人は、これらを流れる情報には特定の方向へのバイアスがかけられていないと思って利用しています。でも、これらの運営主体は営利企業なので、なんらかの意図に基づいて情報を操作することは十分ありえます。私は以前、こんな懸念を記事にしたことがあります(→「検索エンジンの運営主体について」)。

ただ、マスコミの世界では、大手新聞各社がそれぞれ独自の思想を持って記事を書いていることは、多くの人が感じていることです。現場の記者たちも「自分たちが大衆を先導して世論を形成するのだ」くらいの意気込みを持っているようです(そういう発言を聴いたことがあります)。

書籍・新聞・放送のように情報が一方的に発信される媒体においては、情報の出し手が著作者として伝えたい意図をその媒体の載せるのはむしろ当たり前のことです。しかし、人々が双方向にコミュケーションしているSNSや辞書代わりに利用している検索エンジンにおいては、何も加工されないあるがままの情報が交わされるべきだと思います。

現在では、これらのプラットフォームで情報が操作される影響はとても大きく、その気になれば、人々が知らないうちに特定の世論を形成できるからです。

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