「中平卓馬 火―氾濫」に行ってきました

この記事の続編です。

東京国立近代美術館で行われている企画展「中平卓馬 火―氾濫」に行ってきました。

中平卓馬 火―氾濫

私が中平卓馬を知ることになったきっかけは、篠山紀信との共著『決闘写真論』でした。「写真は、作者の意図を超えて、あるいは意図とはまったく関係なく、写真というプロセスが本源的に持っている力によって出現してくる『新しい世界』だ」と、私は学生の頃から考えていました(詳しくは「Photo Gallery α」のサイトに載せたエッセイをご覧ください)。ただ、この考えを人に話しても、なかなか分かってもらえませんでした。ところが『決闘写真論』の中平の文章は、まさにこの点をとても熱く語っていたので、私は大いに勇気づけられたのを覚えています。上記のエッセイでも、第9話第10話で『決闘写真論』に触れています。

ただ、肝心の中平の写真については、恥ずかしながらオリジナルプリントを見るのは今回が初めてなのです。

「氾濫」のなかには、見た瞬間に強いインパクトが走るものが何点かありました。あくまでも個人的な意見ですが、「氾濫」は中平の写真の一つの到達点ではないかと思います。

■「氾濫」48点(東京国立近代美術館所蔵)

氾濫

■森山大道撮影「中平卓馬ポートレイト」(中平元氏所蔵)。

森山大道が撮った中平卓馬
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