ネルフィルターへのこだわり(その3)

その1)(その2)から続く。

自分好みの形状にでき、しかも今後も安定的な供給が見込めるという観点からすると、繊維製品専門会社の丸太衣料からネルの生地を買って、それを裁断して自作するのがいちばんだという考えに至りました。実は10年以上前にユザワヤでネルの生地を買ったことがあるのですが、よく考えると、食品用の生地ではないので安全性の面で問題がありました。その点、丸太衣料の生地は食品用なので安心です。

そこで再び浮上する選択肢は、平織りか綾織りかの問題です。私が初めてこの問題を知るようになったのは、2016年10月に行われたイベント「わかりやすいコーヒー」の第2部での、ダフニの桜井美佐子さんの発言でした(→こちら)。たしかに、今自分の手許にある各店のネルフィルターを見比べても、襟立博保さんの流れを汲むお店のネルフィルターは平織りで薄手の生地です。一方、東京の有名店のネルフィルターは綾織りで、どちらかと言うと厚手です。

平織りと綾織りが珈琲の味にどう影響するかは一概に言えませんが、注ぐお湯の量をコントロールできる人なら、濾過速度の速い平織りのほうが自由度が高くて使いやすいのではないでしょうか?特に、5杯分くらいの量を一度に抽出する場合は、濾過速度が速いほうがいいです。ということで、平織り片面起毛の生地(90cm×100cm)を注文しました。

平織り片面起毛の生地

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