ライブ会場での写真撮影について(その3)

その1)(その2)に続く。

Nikon D850はミラーレスではないけれど、ライブビュー撮影にすればまったく無音で撮影が可能です。ということで、10月1日に久米川の「音楽酒場すなふきん」で行われた「猫 NEKO Live 2017」において、カメラを以下の設定にして撮影を試みました。いきなりの実戦投入だったので、予想外の出来事がいろいろ起こりましたが、設定を変更して撮り進むうちに、だんだんコツが分かってきました。

【最初の設定】

  • ライブビュー撮影:ON
  • サイレント撮影:ON(モード1)
  • レリーズモード:CL
  • AFモード:AF-C(コンティニュアスAFサーボ)
  • AFエリアモード:顔認証AF
  • 測光モード:ハイライト重点測光
  • 露出モード:シャッター優先オート

いちばん驚いたのは高速連写能力です。サイレント撮影(モード1)とレリーズモードCLとの組み合わせでの連写は約3コマ/秒。ほんの数秒ずつしか連写していないつもりでも、最終的に786枚(ファイルサイズ47.5GB)も撮ってしまいました。ライブのたびにこんなに撮っていたらHDDがすぐに満杯になってしまうので、今後はレリーズモードを「S」に戻して、一枚一枚撮ったほうがいいかもしれません。

今回の会場は室内の照明が比較的明るく、強いスポットライトもなかったので、「ハイライト重点測光」よりも「マルチパターン測光」のほうが適正な露出が得られました。暗くて強いスポットライトのある会場でも、従来通り「マルチパターン測光」+「手動で露出補正」のほうがいいかもしれません。

低速シャッターで手ブレするのが嫌だったので、最初は「シャッター速度優先オート」で撮り始めましたが、よく考えると「M(マニュアル)」でシャッター速度と絞りをあらかじめ決めてしまって、ISO感度の自動制御で露出を合わせたほうが撮りやすいようと感じました。ただ、速いシャッターと深い被写界深度の両方を欲張ると、ISO感度が高くなりすぎてノイズが発生する恐れがあります。

自分は古いタイプの人間なので、ファインダーを覗かずに液晶を見て撮るのは苦手です。しっかりカメラを顔にくっつけて、脇を締めてシャッターを切らないと、手ブレしてしまいそうな気がします。また、ライブビューで連写中に液晶画面を見ながらピントを合わせをするのも慣れていないので難しかったです。うまく「顔認識」にならなかったこともありました。でも、これは慣れの問題だと思うので、これから鍛錬を積んでいきたいと思います。

あらためて、ライブを撮るなら「サイレント撮影」が必須だと感じました。

内山修さん

常富喜雄さん


【追記】
10月6日(金)に大森 風に吹かれてで行われた「いわさききょうこ企画 Moment vol.5」でも、D850で「サイレント撮影」をしました。液晶を見ながら、液晶にタッチしてピントを合わせるのにも慣れてきました。気がついたら、なんと1,368枚も撮っていました。このペースで撮るとすぐにHDDを増設しないといけなくなりそうです。
大森 風に吹かれてにて

大森 風に吹かれてにて

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