「命どぅ宝 沖縄戦の図 全14部展」佐喜眞美術館

宜野湾市にある佐喜眞美術館では、開館25周年を記念して、12月16日まで、丸木位里・丸木俊の最晩年の共同制作「沖縄戦の図」の全14部を一挙公開しています(→こちら)。

描かれているのは、この世にあってはならない恐ろしい地獄です。全体的に墨色に描かれているものが多いですが、人の体から流れる赤い血は、今まさに流れているような生々しさがありました。チビチリガマ、喜屋武岬などは、その場所に行ったことがあるだけに、よけいに恐怖がつのりました。

命どぅ宝(ヌチドゥタカラ)沖縄戦の図 全14部展


佐喜眞美術館は、一部返還された普天間飛行場の用地に1994年に開館した私設美術館で、丸木位里・俊夫妻による「沖縄戦の図」の常設展示のほか、ケーテ・コルヴィッツや上野誠、草間彌生、ジョルジュ・ルオーなどを所蔵しています。屋上には、沖縄慰霊の日(6月23日)にちなんだ6段と23段の階段があり、普天間基地を見下ろすことができます。

佐喜眞美術館

佐喜眞美術館の屋上


下の表は1950年に沖縄県援護課が発表した沖縄戦の死亡者数です。

分類死亡者数
県外出身日本兵戦死者6万5908人
沖縄県出身軍人・軍属2万8228人
戦闘に参加・協力して死亡した住民5万5246人
一般住民
3万8754人(推定)
合計18万8136人
沖縄戦における住民犠牲については(→こちら

このような悲惨な歴史を繰り返してはならないです!

私の基本的な考えは以下の通りです。

  • 人と人が殺し合ってはならない。
  • 人を殺すための道具を持ってはならない。
  • 武力に対して武力で対抗してはならない。
  • 「抑止力」は最も危険な「導火線」である。

世界中から紛争や戦争がなくなることを心から願っています。私がこれまでにこのブログで国や戦争について書いてきた文章へのリンクはこちらです。

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