「国」の起源について勉強中 特別展「始皇帝と大兵馬俑」

最近よく「国のかたち」ということが議論されています。このブログの「Opinion」のカテゴリーに、国という存在の起源「国土」よりも「風土」や「郷土」「国に代わるもの」(仮称)という記事を書いてきました。私は、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、黄河文明などの文明は、「ウマにまたがり棍棒を腰に吊るした小男たち」がその縄張りを大きく拡大していったものだと考えています。それゆえ、古代文明がどのようにして起こったのかを知りたいと思っています。たとえば、エジプトの王(ファラオ)は、たくさんの民を動員して巨大なピラミッドを作らせるほどの権力をどうして握ることができたのか?といったことに強い関心があります。

東京国立博物館で「始皇帝と大兵馬俑」という特別展が開かれているのを知って、何かヒントになるかもしれないと思って行ってみました。ただ、中国の古代文明は紀元前7000年頃から始まるので、始皇帝の時代(紀元前259年〜紀元前210年)はそれよりもずっとずっと後ではあります(念のため)。

始皇帝は、中国の歴史上初めて中国全土を支配し、その支配が永遠に続くことを望みました。兵馬俑にはその思いが強く表れています。しかし、その思いもむなしく、彼の死後まもなく帝国は滅んでしまいました。彼にとって大切だったのは、結局のところ「自分の家の繁栄」だったことを強く印象づけられて帰ってきました。

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