モニターが正しい色を表示していなければRAW現像も意味をなさないので、200時間ごとにモニターをキャリブレーションしています。


「RAW現像」という単語が出たので、前々から思っていることを少し書いておきます。巷では「JPG VS. RAW論争」なるものがあるようですが、私は、どっちで撮っても各人の自由であり、そんな論争自体がまったく無意味だと思います。
そのうえで、以下は私の個人的な流儀ですが、私は作品づくりのために撮る時には必ずRAWで撮っています。なぜなら、デジタルにおけるRAW現像は、フィルム時代の暗室作業が置き換わったものだからです。廃液処理の問題や住宅事情で暗室作業をやめるまで、フィルム現像では増感現像(減感現像はしたことがないが…)、引伸では覆い焼きや焼き込みを当たり前のようにしてきたので、デジタルにおけるRAW現像も写真を「仕上げる」ための重要なプロセスだと位置づけています。それをしない「JPG撮って出し」は、自分の感覚ではあり得ないことです。
それ加えて、JPGで撮ったとしても、カメラに内蔵された画像エンジンがRAW現像と同じ処理をしています。カメラが自動的に最大公約数的な処理をする代わりに、自分でディスプレイを見て確認しながら仕上げをしているだけなのです。
繰り返しになりますが、あくまでもこれは私の個人的な流儀であり、作品づくりの方法は各人の自由です。

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