襟立イズムの後継者

「珈琲の御三家」のひとり標交紀(しめぎ・ゆきとし)さんと、その師匠である襟立博保(えりたて・ひろやす)さんについて紹介しようと思います。

吉祥寺「もか」の店主・標交紀さんは、一杯の珈琲に熱い情熱を傾けた求道者です(2007年に逝去)。その標さんが師と仰いだのが、大阪難波にあった「なんち」の店主・襟立博保さんです(1975年に逝去)。襟立さんを源流とする「襟立イズム」の後継者の系譜を以下にまとめました。

襟立さんが考案した赤外線付き焙煎機(東京芝のダフニにて)。左側の四角い銀色の部分が赤外線発生装置。
赤外線付き焙煎機

【襟立イズムの後継者の系譜】

■桜井美佐子さん
東京芝で珈琲豆専門店「Daphne」を経営。1972年に「蘭館珈琲ハウス」に入社し、当時同社の技術顧問だった襟立博保さんから指導を受けた。

■襟立稔規さん
襟立博保さんのご子息。札幌で珈琲豆店「リヒト珈琲」を経営(2018年逝去)→孫の令意さんが通販専門で「リヒト珈琲」を復活させました。

■畠山(乗金)芳子さん
襟立博保さんから直接指導を受け、自身の故郷倉敷で「倉敷珈琲館」を開業。ただし現在は、経営にタッチしていないようです。

■鎌田幸雄さん
関西を中心に「蘭館コーヒーハウス」を展開する「株式会社蘭館」社長。学生時代から襟立さんの店の常連客で、後に襟立さんを技術顧問として自社に迎える。


■標交紀さん
吉祥寺「もか」店主(2007年12月逝去)。襟立博保さんを師と仰ぎ、赤外線付き焙煎機を譲り受ける。

■森光宗男さん
福岡で「珈琲美美」を経営(2016年12月逝去)。1972年から5年間吉祥寺「もか」で標交紀さんの指導を受ける。

■門脇祐希さん
山形県鶴岡市で「コフィア」を経営。大学卒業後吉祥寺「もか」で11年間修行する。

■湯川克範さん
新潟市で「交響楽」を経営。吉祥寺「もか」を訪ね、標交紀さんに会ったことがきっかけで「交響楽」を開業。さまざまな助言をもらう。

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