大腸内視鏡検査

2001年にちょっと大きめの大腸ポリープを切除してから、ずっとほぼ毎年(最近は2年に1度)、大腸内視鏡検査を受けています。胃と違って大腸の場合には、強力な下剤で腸内を洗浄してから検査をする必要があり、準備がちょっとたいへんですが、私はもう慣れてしまいました。逆にこの洗浄によって宿便が取れるという説もあります(実感としてもそんな感じがしています)。また、この10年くらいの間に内視鏡の技術革新が進んだためか、検査自体もとても楽になりました。

強力な下剤「ニフレック」。
ニフレック

今回の検査の結果、1cmくらいのポリープが1個見つかり、その場で切除してもらいました。私はポリープができやすい体質なのか、数年に1個の頻度でポリープが見つかっています。最も一般的な切除の方法はポリペクトミーで、スネアと呼ばれる投げ縄のような形のワイヤーをポリープの根元にかけて、高周波電流を流して焼き切リます。また、スネアが掛かりにくい平べったい形状の場合には、粘膜下層に生理食塩水を注射してポリープを浮かせたうえでスネアをかけるEMR(内視鏡的粘膜切除術)なども行われています。大腸の粘膜層には神経はないので、切り取る時にもまったく痛みを感じません。

高周波スネア

私が通院している病院の場合は、医師が見ているディスプレイが患者からも見える位置にあるので、私は検査や切除の一部始終を見ています。切り取ったポリープは病理検査に回されますが、分葉せず表面がツルッとしていて、周りとの境目もはっきりしていたので、たぶん腺腫と呼ばれる良性の腫瘍じゃないかと思います。病理検査の結果は、後日通院して聞きます。なお、ポリープを切除した場合、切り口からの出血を防ぐために1週間は飲酒・運動・入浴(シャワーは可)を控える必要があります。

一般的な人間ドックでは便の潜血反応が陽性だった場合に大腸内視鏡検査をするというステップになっているようですが、早期発見できた大腸ガンの予後はとても良好なので、潜血反応に関わらず、40歳以上の人は一度検査を受けてみたほうがいいのではないかと、個人的には思っています。

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