Imagine all the people Living life in peace…

John Lennonは、今から38年前の1980年12月8日の夜、スタジオでの作業を終えて自宅のあるダコタハウスに帰ってきたところを、ファンを名乗る男の凶弾に倒れました。次男Sean君の養育のために約4年間音楽活動を休止して「ハウス・ハズバンド」として過ごした後、この年の6月頃からレコーディングを再開した矢先の出来事でした。享年40歳。

John Lennon

現在の人類が直面しているさまざまな対立の根っこにあるものは、バックミンスターフラーが「クリティカル・パス」のなかで書いている不愉快な出来事です。「ウマにまたがり棍棒を腰に吊るした小男」の末裔たちは、縄張りとしての「国」を作り、縄張りの所有権を正当化する神話としての「宗教」を作り、他人の収穫物を横取りして得られた富の蓄財手段としての「お金」を作りました。

John Lennonの「Imagine」は、これらの束縛がない世界を思い描いてみようと呼びかけています。それでは、束縛から逃れるためにはどうすればいいのでしょうか?何かをすぐに変えようとすると、意見の食い違いから新たな対立が生まれてしまいます。私は「教育」に期待します。子供達に教えることは次の3点だけです。子供たちが成人し、自らの考えによって行動し始める頃には、世の中は大きく変わっていることでしょう。

  1. 多様性の尊重
  2. 他者を傷つけたり殺したりしてはいけないこと
  3. 答えはすでに用意されているのではなく、自分で考えて見つけ出すものであること

『クリティカル・パス―人類の生存戦略と未来への選択』バックミンスター・フラー著 梶川泰司訳 より

自分の民と群れの世話をしている羊飼いの王がいる。そこに、ウマにまたがり棍棒を腰に吊るした小男がやってきた。彼は羊飼いの王のところに乗りつけ、頭上から見おろして言う。「さて、羊飼いさんよ、あんたがあそこで飼っているのはとてもみごとなヒツジだからな。知っているかい、ここら荒野であんな立派なヒツジを飼うっていうのはかなり危険なんだぜ。この荒野は相当危ないんだ」。羊飼いは答える。「俺たちは何世代もこの荒野でやってきたが、困ったことなど一つも起きなかった」。
それ以来、夜ごと夜ごとヒツジがいなくなり始める。連日のように、ウマに乗った男がやってきては言う。「まことにお気の毒なことじゃないか。ここはかなり危険だって言ったろう、なあ、荒野じゃヒツジがいなくなっちまうんだ」。とうとう羊飼いはあまりに災難がつづくので、男に「保護」を受ける対価としてヒツジで支払い、その男が自分のものだと主張する土地で独占的に放牧させてもらうことに承諾する。
羊飼いが侵入している土地は自分の所有地だという男の主張にあえて疑問をさしはさむ者はいなかった。男は、自分がその場所の権力構造であることを示すために棍棒を持っていた。彼は羊飼いの背丈をはるかに越えて高く立ち、あっという間にウマで近づいて羊飼いの頭を棍棒でなぐることができた。このようにして、何千年も昔に、20世紀でいうゆすり屋の「保護」と縄張りの「所有権」とが始まったのである。小男たちはこのときはじめて、いかにして権力構造をつくり、その結果、いかにして他人の生産力に寄生して生活するかを学んだのだった。
その次に、ほかのウマに乗った連中との間で、誰が本当に「この土地を所有している」と主張できるかを決する大規模な戦いが始まった。……


Imagine  John Lennon

Imagine there’s no Heaven
It’s easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today…
Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
No religion too
Imagine all the people
Living life in peace…
You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one
Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world…
You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one
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