フォト・エッセイ・3

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第14話 木の包帯

桜の木

 家の近くの公園で見かけた桜の木は、まるでフランケンシュタインのように布でぐるぐる巻きにされていた。木が弱っているために、こうやって保護しているのだという。

 動物と違って、ひとたび植物の種子が発芽し根を張ると、その植物はその場所から動けない。その場所が自分の成育に合った場所かどうかは、まさに賭けである。運良く成木になった木々は、種子を風や鳥に託して、次のチャンスに賭ける。

 ところが、おそらくこの桜は、人の手によって、無理やりこの公園に運ばれてきたのだろう。ちょうど木登りをするのに格好の枝ぶりなので、いつも子供が登って遊んでいた。あるいは、この場所が生育の条件に合わなかったのか?いずれにしても、この桜の木が来年の春再び花を咲かせることができるのか、気がかりでしょうがない。

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