どこ行くフォークソング The Live! vol.3@大森 風に吹かれて

9月20日(土)に、「大森 風に吹かれて」で行われた「どこ行くフォークソング The LIve! vol.3」に行ってきました。この日のテーマは『国際平和day イヴ記念「今こそ反戦歌を」』で、スペシャルゲストは、60年代後半の関西フォークの代表的シンガー中川五郎さんでした。ちなみに国際平和dayについては→こちらをご覧ください。

大森 風に吹かれて

大森 風に吹かれて

ライブが始まると、井上ともやすさんといわさききょうこさんは、「フォークの正装」であるベルボトムのジーンズを履いて登場しました。裾の幅は34cmだそうです。こういジーンズは、私が中学生の頃に大いに流行りました。

正直に言って、私は完全にいさわききょうこさんお目当てでライブに行ったのですが、やはり中川五郎さんの存在感がとても大きくて、今の日本についていろいろ考えさせられました。特に印象に残ったことを以下に書きます。

  • 井上ともやすさんの「どこ行くアメリカ」は、アメリカという国の光と影を鋭く表現していると感じました。
  • 中川五郎さんの「受験生ブルース」が作られた1967年に私はまだ小学2年生でしたが、小学校高学年以降によく聴きました。いろいろな経緯を今回初めて知り、商業主義が当時も幅を利かせていたことを感じました。
  • ボブ・ディランの「ライセンス・トゥ・キル」の替え歌は、今回のライブで最も強いインパクトを受けた曲でした。現在の日本の状況とあまりによく符合するので恐ろしくなりました。単調なギターストロークがよけいに怖さを増幅させていました。それにしても、中川さんの歌唱はパワフルでした。別のライブのものですが、Youtubeの画像があります(→こちら・曲は3:37くらいから)。
  • 「腰まで泥まみれ」を聴いて、一つの方向にまっすぐ突き進んで行く怖さを強く感じました。
  • トークのコーナーで、いわさきさんが「今の若い人は『自分たちが世の中を変えられるはずがない』と思い込んでしまっているのは何故でしょうか?」と質問したのに対して、中川さんは「今の時代は情報量が多くて、ネットで調べればすぐに答えが見つかるから、かえって動けないのではないか。自分たちの時代は情報がなく答えが見えなかったので、行動するしかなかった」と答えたのが印象的でした。
  • フォークソングとは何かという問いに中川さんが「専門家が商品として作った曲ではなく、歌う人が自分の気持ちを歌う歌、歌いたいことやりたいことを歌う歌がフォークソング」と答えたのに共感しました。

 

<セットリスト>
すみません。勉強不足でよく分からない曲には [?] をつけました。間違っている場合にはご指摘いただけけると幸いです。

◎オープニング
(1)どこ行くフォークソングのテーマ
(2)戦争を知らない子供たち

◎いわさききょうこさん
(1)教訓1(加川良)
(2)千の時過ぎて
(3)叶う夢に [?]
(4)いつもと同じ

◎井上ともやすさん
(1)ヤポネシア・ホームシックブルース [?](ボブ・ディラン)
(2)ブルー・ムーン・オブ・ケンタッキー(ザ・ブルー・グラス・ボーイズ)
(3)どこへ行くアメリカ

◎常富さん・井上さん・いわさきさんの3人で
(1)私たちの望むものは(岡林信康)
(2)どこ行くフォークソングのテーマ
(3)人生なんてそんなものさ(猫のデビュー曲)
(4)第五氷河期(高橋照幸・休みの国)

◎中川五郎さん
(1)平和の誓い(キングストン・トリオ)
(2)受験生ブルース
(3)言葉(少年受刑者の詩に曲をつけたもの)
(4)わが抒情詩(草野心平の詩に曲をつけたもの)
(5)ライセンス・トゥ・キルの替え歌(ボブ・ディラン)
(6)腰まで泥まみれ(ピート・シーガー)

◎反戦歌についてなどのトークの後にみんなで
大きな壁が崩れる ウィ・シャル・オーバーカム2012(ピート・シーガー)

◎アンコール
グッドナイト・アイリーン

<サポート>
常富喜雄(ギター)
中内計(キーボード)

CDにサインをいただきました。

中川五郎「ライブLIVE at 風」

いわさききょうこ「歌は眠らない」

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