いわさききょうこ 夏のじみへん弾き語りライブ

東中野じみへんで行われた「いわさききょうこ 夏のじみへん弾き語りライブ」に行ってきました。最近のじみへんでのライブはサポートなしの弾き語りで、いわさきさん自身も「もっとも自由でパーソナルで弾き語りな『いわさききょうこ』を聞くなら『じみへん』へ」と語っています。セットリストは完全には決まっておらず、その時の気分や、「なにか聴きたい曲はありますか?」と観客に聴いてその場で決めながら進行します。

東中野じみへん

いわさきさんのステージ衣装は1970年代に作られた古着の場合が多いのですが、この日はアロハシャツでした。そういう気分だったそうです。
いわさききょうこさん

前半は、中島みゆきさんの「海よ」、ピコマコ時代の「砂時計」、めったに歌わない「黄昏ムーンライト」、高田渡さんの「夕暮れ」など、希少な(?)曲を聴けたのがとてもラッキーでした。「黄昏ムーンライト」は新宿での出来事を歌った曲で、紀伊国屋書店などが登場します。「夕暮れ」は、高田さん独自の世界をうまくいわさきさん流に歌っていたと思います。いわさきさんは時々みゆきさんの曲をカバーしてくれます。昨年には、私のリクエストに応えて「タクシードライバー」を歌ってくれて、とても感動しました。ぜひこれからもみゆきさんの初期の頃の曲をお願いできればと思っています。ちなみに、いわさきさんが初めてみゆきさんの曲を聴いたのは、「家なき子」の主題歌「空と君のあいだに」だったそうです。

MCでは、関西ツアーでのエピソードが話題となりました。「エスカレーターのどちらに立ち止まるか」の話などでは客席からいっぱいツッコミが入って、とにかく関西は客席が賑やかだそうです。先日の群馬県太田市でのライブと比較すると、関東と関西の差が際立っていたそうです。また、吉本新喜劇で「すち子のねぶり飴」をgetしたのだけれど、もったいなくて「ねぶれない」とのことです。

熱唱!
いわさききょうこさん

ブルースハープを吹くいわさきさん。最近、ちょっと高めのクロマチック ハーモニカを購入したので、ぜひライブでも吹けるようになりたいとのことです。
いわさききょうこさん

休憩時間の一枚。この日はいわさきさんが宮崎のお土産として、三種類の焼酎を持ってきてくれました。三種類とも飲むと酔ってしまうので、そのうちの一つ「?ないな」をいただきました。芋焼酎と米焼酎のブレンドで、コンセプトは「夏にロックで美味しく飲める焼酎」だそうです。コンセプト通り、口当たりのいい軽快な味でした。
いわさききょうこさん

後半は、加川良さんの「教訓1」で始まりました。私がいわさきさんのことを知るきっかけとなった曲です。岡林さんの「君に捧げるラブソング」は病に倒れた友人のことを歌ったとても繊細なメロディの曲。「君が歩くずっと後ろを僕は歩いているのでしょう」は、「輪廻」や「複雑系」につながる世界の関係性が表現されている私の大好きな曲です。金森幸介さんの「静かな音楽になった」も繊細で美しい曲で、歌詞に「印画紙」が登場するのが嬉しいです。そして「光」は、「犬猫みなしご救援隊」と舞香さんの「小さな命の叫びを伝える」演劇シリーズの劇中でいわさきさんが歌っている曲。私はこの日初めて聴いたのですが、とても心に響きました。劇の内容が、人間に捨てられて人間に命を奪われる犬や猫のことだけに、劇中でこの曲を歌うのは辛いそうです。アンコールの「花のように」「命紡いで」も私の大好きな曲です。この日は、オリジナル曲とカバー曲がバランスよく組み合わさって、多彩かつ贅沢なセットリストでした。
いわさききょうこさん

歌う横顔の表情2点。
いわさききょうこさん

いわさききょうこさん

【セットリスト】
1)花嫁(はしだのりひことクライマックスのカバー)
2)海よ(中島みゆきのカバー)
3)砂時計(ピコマコ時代の曲)
4)黄昏ムーンライト
5)夕暮れ(高田渡のカバー)
6)一生迷走

<休憩>

7)教訓1(加川良のカバー)
8)君に捧げるラブソング(岡林信康のカバー)
9)幻夏
10)君が歩くずっと後ろを僕は歩いているのでしょう
11)静かな音楽になった(金森幸介のカバー)
12)光(犬猫みなしご救援隊 X 舞香「小さな命の叫びを伝える」演劇シリーズより)
13)子供達の朝(ザ・ディランIIのカバー)
14)ふたりぼっち
15)アンダンテ

アンコール1)花のように
アンコール2)命紡いで

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