政治家の本性

7月10日に参院選が終わり、東京では7月31日の投票日に向けて都知事選が繰り広げられていますが、この記事では、「いったい何のための選挙なのか?」ということを敢えて書きます。

すでに何度も紹介してきましたが、現在の「政治家」は、バックミンスター・フラーの「クリティカル・パス」の寓話に登場する「ウマにまたがり棍棒を腰に吊るした小男」(→こちら)の末裔です。その小男は「棍棒(=武器)」の力を背景にして、民が作り出した成果物の一部を横取りする方法を確立し、それを自分の子孫に脈々と受け継いできました。その一方で、複数の子男たちの間で、誰が本当に「この土地を所有している」と主張できるかを決する大規模な戦いが始まり、これが「戦争」と呼ばれるようになりました。

「政治家」が世の中をよくしてくれる人だと思うのはまったくの勘違いで、「政治家」の本来の仕事は利権を貪って私腹を肥やすことです。「世の中をよくしたい」というような発言をするのは、選挙に勝つ、ただそれだけのためです。

【再掲】国と戦争の起源について(→こちら)。

「市民革命によって絶対王政の時代が終わり、民主主義の時代になったのでは?」と言う人がいるかもしれませんが、それも勘違いです。支配者が、戦争や世襲によってではなく、手続き的には民主的のように見える方法(=選挙)によって決められるようになっただけなのです。

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