ぬちしぬじガマ

先月「Opinion」のカテゴリーに書いた沖縄の戦跡の記事は、読谷村から南下して行ったので、読谷村より東のうるま市にある「ぬちしぬじガマ」について触れる機会がありませんでした。遅くなりましたが、記事を書きたいと思います。

「ぬちしぬじ」は、沖縄の言葉で「命をしのぐ」、つまり「命を守った」という意味です。沖縄戦の時にこのガマには約300人が身を隠していましたが、そのなかのひとり、山城政賢区長が取った行動のお陰で全員が助かったと言われています。いよいよ米軍がガマに迫ってきた時、区長は「投降しよう」とみんなを説得しましたが、誰も動きません。それで区長は、「自分が殺されたらここから出ないように」と言い残してガマの外に出て行きました。ふたたび戻ってきた区長を見て、住民たちはガマを出て助かりました。

現在、このガマは私有地のなかにありますが、料金を払って、別の場所にある出口へと通り抜けることができます(所要時間30分程度だそうです)。ガイド付きのコースが3000円、ガイドなしのコースが1000円で、サンダル(水の中を歩きます)とLEDライトを貸してもらえます。

ぬちしぬじガマ

ガマに向かう道。
ぬちしぬじガマ

ガマの入口。
ガマの入り口

 


私の基本的な考えは以下の通りです。

・人と人が殺し合ってはならない。
・人を殺すための道具を持ってはならない。
・武力に対して武力で対抗してはならない。
・「抑止力」は最も危険な「導火線」である。

世界中から紛争や戦争がなくなることを心から願っています。私がこれまでにこのブログで国や戦争について書いてきた文章へのリンクはこちらです。

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